逆転裁判
Which is blue, sky or,,,
明日は晴れらしいですよと隣で彼が新聞を見ながら呟いた。 特に意味もないその世...
明日は晴れらしいですよと隣で彼が新聞を見ながら呟いた。
特に意味もないその世間話に曖昧に答えを返して手にした紙コップから珈琲を一口飲み込んだ。
座り心地の悪いソファがすぐ近くに腰を下ろしている彼の身動きの片鱗を伝える。足を組み替えるとか身体の向きを変えるとかする度にクッションが沈む場所が変わる。それだけで、待合室に置いてあるソファのろくでもない手触りの合皮もへたりきったスプリングも、気にならなくなるのが、不思議だった。
仕事から帰って明かりをつけた。部屋の隅にまで電灯の光が行き渡ってもしんとして静かな空気は変わらない。テーブルの上に放り出した新聞はちょうど天気予報の欄が上に向いていて、それで響也は昼間の会話を思い出した。
新聞の質の悪い印刷が紙の上で脳天気な太陽の記号を晒して明日の晴れを保証するけれど明日も朝から晩まで仕事で晴れていようと雨だろうと部屋の明るさが変わる程度のことで、強いて言えば仕事場までの行き帰りが少々楽かどうかというくらいなので、そして何よりもここに彼がいないので、だから何だと響也は思った。
ゆっくりと時間が過ぎる。時計の針はあまり動かない。
投げ出すように柔らかいソファに腰を下ろすと静かな部屋に大きく音が響いた。背もたれに体重を預けてぼんやりと見慣れた天井に意味もなく視線を送り続ける。黄色味がかったやわい電灯の光は目を刺すことも無いはずなのにやけに沁みる気がした。
一般的に言って若い単身者が借りるには豪華かつ広すぎるマンションだというのは認識している。けれど今も昔も一人で過ごしていることに変わりはないのに、一人で過ごすには広すぎるのだと、思ったのは、最近だ。
広い空間を一人で使う贅沢を贅沢と思えない。ゆったりとした柔らかいソファがこんなにも居心地悪い。手を伸ばしても誰にも届かない場所を寒々しいと感じる。それは届いて欲しい誰かがいるからだと、無駄に良く回る頭が告げる。
明日は晴れらしいですよ。
たとえば明日一緒に居られるとわかっているのならどこかに出かけたりする約束があるのなら、その何てことのない台詞だってきっともっと違う意味を持っていて、自分は素直にそうだね嬉しいねと返せたのだ。自分は昼に何と答えたのだったか。覚えてない。思い出せない。
晴れの日は好きだった。そこに理由があったわけではなかった。空は青く深く青く心地よく風が吹いて日差しがあたたかいというそれだけのことがただ純粋に好きだった。だから明日は晴れだとわかれば嬉しかった自分は、今はどこへ行ってしまったのだろう?
一挙手一投足が立てる物音が空虚に響くのに耐えられずテレビをつけた。暢気な音楽とともに流れてきたのは何の因果かちょうどニュースの終わりの天気予報で、アナウンサーがにこにこと笑いながら明日は全国的に秋晴れだと晴れやかに告げた。テレビ画面に映るどこかの観光地はやっぱり晴れていて空は高く透けて雲一つ無く明るくそこで過ごす人々の表情もやはりどこまでも明るく。
曇ってゆくのは自分の心だけのような気がしてくる。
チャンネルを変えると五月蠅い音楽とコマーシャルの口上が流れ出してそれでようやくほんの少し落ち着いた。
晴れだって雨だってたとえ台風が来てたって、何だっていいと思う。
隣に彼がいるのなら。
前からゲーム自体は知ってたけどこないだ友人にネタ動画見せられて
なぜだかそこで一気にブチはまりました(゚∀゚)
どれも超短いとはいえ二日間で4本書いたとかどんだけ
昔ミツナルで本出しまくった記憶が走馬燈のようによみがえります
本出してるとサイトがおろそかになるのはROでもまんま再現してますけど
果たして今回はどうなるのやら
2007年11月01日 06:09
